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こんにちは Jin(@Jin_talk38)です。
みなさんはマスキングテープと聞いて何を思い浮かべますか?
おそらく多くの方は「ああ、塗装のときにつかうあれね。」って、なると思います。
ですが、3Dプリンターの世界ではぜんぜん違う用途で使われます。
それは、印刷物がプラットフォームから剥がれないようにするためのアイテムとして使われます。
今回は、そんなマスキングテープの使い方と心構えについて解説したいと思います。
心構え
心構えって、ただペタって貼って印刷するだけでしょ?
甘いっ!!
そんなんじゃ命を落とすぞ。
ここぞというときに使うべし
手軽に定着できる、すごく便利なマスキングテープですが、私は見境なしに使うことはしません。
以下の条件を満たしても定着しないときに使うようにしています。
これはテープを貼るはらない以前の問題ですね。うまくできない方は私が過去に書いたこの記事を参考にやってみてください。(Voxelab Aquila 限定ですが…)
私の使用している3Dプリンターはプラットフォームがガラスベッドになっています。
ガラスベッドはスゴく便利で、プラットフォームが熱い間は定着して冷めると簡単に外れる優れものです。
ガラスベッドで定着が悪くなったときは、汚れや手の油分が原因です。
そんなときは食器用洗剤で洗ってあげると復活するのでお試しあれ。
例えば0.2mmのノズルの場合、線が細くて接着面が小さいので定着しにくいです。
しかも、一層目にテキストがあるような造形物のときに剥がれやすいです。
(0.2mmでも底面が無地であればテープは使いません。)
また、0.4mmのノズルのときでも一層目の定着面が点で始まるような造形物であれば使います。
なんで60mm?
それは私がこのマスキングテープを使っているからです。
小さ過ぎず大き過ぎず、空気が入ったりシワができないようにキレイに貼りやすい大きさが60mmです。
マスキングテープを使うと本当にガッチリ定着するので、大きな造形物を印刷した場合、プラットフォームから剥がすことができなくなります。
その場合、このような工具で無理やり剥がさなくてはいけなくなります。
スキマに入らない → 無理にねじ込む → プラットフォームが傷つく → 定着しなくなる → だからテープを貼る → 最初に戻る
※私はスクレーパーを絶対に使わないと決めています。
このような負のスパイラルに入ると永遠にマスキングテープを使わないといけなくなります。
もしあなたが大きい造形物でもマスキングテープを使いたいと言うならば止めません。
が、もし使うというならばせめて私の顔を立ててこちらも使ってもらえませんか。
お願いだから、3Dプリンターにやさしくして。
テープの厚みを意識せよ
私は、基本マスキングテープを使わないので使うときはプラットフォームの全体に貼る使い方はせず、印刷されるであろう部分に貼って使います。
そんなときに意識しないといけないのがテープの「厚み」です。
まずはこれを見てください。
違いがわかりますでしょうか?
簡単ですね、線がつぶれているかつぶれていないかです。
ハッキリ言って、これは印刷において全体の造形には影響がありません。
影響が無いんだったら厚みなんて無視してもいいじゃん!
確かに無視しても影響は無いけど、モノづくりをする人としての矜持は雲泥の差になるけどね。
「千と千尋の神隠し」の釜爺(かまじい)も言ってましたよね。『手ぇ出すならしまいまでやれ!』
じゃ〜、最後までちゃんとやりましょう。
やり方は簡単です。印刷を実行して、開始されるまでの間に「Z-Offset」の値をマスキングテープの厚み(0.10±0.02)に設定してあげるだけです。
(失敗するかもしれませんが何事も経験です。経験を積み重ねることが大事です。)
まとめ
いかがだったでしょうか?
印刷の強力な助っ人になってくれるマスキングテープですが、常に使うのでなくケースバイケースで使うのが私のおすすめです。
理由は、考えない癖がつくからです。
例えば、本来なら ちゃんとレベリングをすれば定着するはずなのに何も考えずにマスキングテープを使ってしまうと根本的な原因を見過ごしたまま、たまたま上手くいくことがあります。
そして、いつか上手く印刷できなかったときに3Dプリンターのせいにしてしまいます。
3Dプリンターがかわいそう…
なので、みなさんはすぐにドラえもんの道具にたよるのび太くんにならないように気をつけましょうね♪
今回の記事を読んで 3Dプリンターをやってみたいと思ったあなた。思い切って一歩を踏み出してみませんか?
私のブログのコンセプトは「気になったことは、とりあえずやってみよう!」です。
踏み出したその先にあなたの求めているものがあるかもしれませんよ♪
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