\大切な人への贈り物は BECOS(べコス) で/
こんにちは Jin(@Jin_talk38)です。
今回は、3Dプリンターの購入を検討していて Voxelab Aquilaが気になる方に向けて書きます。
※品切れの場合、次におすすめなのは「X2」です。
流石に今ではこの機種は古いので、現時点でのおすすめの機種はこちらの記事を参考にしてください。
何をするかというと、以下のテストデータを印刷して Voxelab Aquilaの印刷性能を採点してみます。
評価する項目は全部で7つです。
テスト項目 | 意味 | 点数 |
---|---|---|
1. Dimensional Accuracy | 寸法精度 | 1 / 2 / 3 / 4 / 5 |
2. Fine Feature /Flow Control | 細かい動作/フロー制御 | 0 / 2.5 / 5 |
3. Negative Feature Resolution | 解像度 | 0 / 1 / 2 / 3 / 4 / 5 |
4. Overhangs | オーバーハング | 1 / 3 / 4 / 5 |
5. Bridging | 橋 | 1 / 2 / 3 / 4 / 5 |
6. XY Ringing | X軸 Y軸の波状印刷の有無(ここを参考) | 0 / 2.5 |
7. Z-axis Alignment | Z軸のアライメント | 0 / 2.5 |
採点のやり方は以下を参照ください。
(英語のサイトなので Google翻訳をはさんでいます。)
それでは、 Voxelab Aquila の性能がいかほどなのかやってみましょう!
印刷したデータの造形
約6時間で印刷できました。こんな感じです。(PLAで積層ピッチは 0.2mm)
ぱっと見いい感じですよね。
寸法精度
各丸のX軸とY軸の寸法を測って、目標寸法との誤差の平均から採点します。
目標寸法(単位:mm) | X軸の測定値 | Y軸の測定値 | X軸の誤差 | Y軸の誤差 |
---|---|---|---|---|
25 | 24.96 | 24.99 | 0.04 | 0.01 |
20 | 19.95 | 19.96 | 0.05 | 0.04 |
15 | 15.11 | 15.25 | 0.11 | 0.25 |
10 | 10.17 | 10.22 | 0.15 | 0.2 |
5 | 5.14 | 5.15 | 0.14 | 0.15 |
平均誤差 | 0.098 | 0.13 | ||
X、Y軸の誤差の合計の平均 | 0.114 | |||
X軸の平均誤差とY軸の平均誤差の差 | 0.032 |
Voxelab Aquila は、全体の誤差の平均が「0.114」なので 4点です。
細かい動作/フロー制御
細い針の印刷具合で採点します。
針の長さが 3cm以上で糸引きがあるので 2.5点です。
(糸引きが無ければ 5点でした。)
解像度
土台側の円とピン側の円とのスキマが 0.2〜0.6mm になっており、何本ピンが抜けるかで採点します。
Voxelab Aquila は4本抜けたので 4点です。
オーバーハング
45°のオーバーハング部分の印刷と各角度のオーバーハング部分の印刷具合を比較して採点します。
Voxelab Aquila は、15°と 20°が仕上がりに差異があるので 3点です。
橋
各橋の下の部分が下の橋に垂れていないかで採点します。
Voxelab Aquila は、全ての橋においてキレイにできているので 5点です。
X軸 Y軸の波状印刷の有無
土台のX軸面とY軸面に波打ったように印刷されていないかで採点します。
とてもキレイに印刷されていることがハッキリと分かりますね。 2.5点です。
Z軸のアライメント
上記の「X軸 Y軸の波状印刷の有無」とかぶるんですが、針の土台の柱の印刷具合を採点します。
どちらの面も波打った印刷がされていないので 2.5点です。
結果発表
全ての評価が終わったので、各項目の点数を合計します。
ドキドキ・・・
テスト項目 | 点数 |
---|---|
寸法精度 | 4 |
細かい動作/フロー制御 | 2.5 |
解像度 | 4 |
オーバーハング | 3 |
橋 | 5 |
Z軸のアライメント | 2.5 |
X軸 Y軸の波状印刷の有無 | 2.5 |
合計 | 23.5 |
30点満点の 23.5点ってけっこう良いんじゃないですかね?
これだけ見せられても、いまいちピンとこないんだよなぁ。
わかります。
twitter では、たくさんの方が今回使用したテストデータを印刷した画像をハッシュタグ「#FDMtest」で投稿しているので、他の 3Dプリンターも気になる方はぜひご覧ください。
2022年1月17日追記
冷却性能を高めるためにノズルカバーのファンを交換しました。 効果は抜群で、以下の項目で点数がアップしました。
- 解像度 ピンが 5本抜けるようになりました。 5点(1点UP)
- オーバーハング 全ての角度で差異なく印刷できました。 5点(2点UP)
合計 26.5点
詳細を知りたい方は以下の記事をご覧ください。
まとめ
いかがだったでしょうか?
これで Voxelab Aquilaの性能がわかったんじゃないでしょうか。私から言えることは一つです。
たった2万円ちょっとの 3Dプリンターでここまでできるものがあるのかってことです。
(Voxelab Aquila は Ender3 v2 クローンといわれていますが値段は安いのに性能は超えています。)
いい意味で価格と性能が釣り合ってない!
私は 3Dプリンターを検討しているときにこの動画を見て購入を決めました。
そしてその判断は間違って無かったと思っています。今は Voxelab Aquilaでいろんなものを印刷するのがメチャクチャ楽しいです!
あなたにもそんな1台に巡り会えたらいいですね。では!
※品切れの場合、次におすすめなのは「X2」です。
流石に今ではこの機種は古いので、現時点でのおすすめの機種はこちらの記事を参考にしてください。